PLAY LIST
Selected by DU(DAIKI UEMATSU)
静寂でリフレッシュ
ある休日。待ち合わせて車で移動する。
「ドレイク、いいですね!大好きで、よく聴きます。」
そう言ってBGMを口ずさむ大輝。音楽が好きで、もっぱらHip-Hopを聴くと言う。
「NBAで好きなプレーヤーですか?やっぱりジョーダンですね!父親に教えてもらって、すげー!って。」
そんな会話をしながらまず訪れたのは、現在のチームのホームアリーナ近くにある寺院「南蔵院」。徳川八代将軍の吉宗が鷹狩の際に立ち寄り、境内の美しい櫻にふるさとの櫻を思い出し「櫻寺」と呼んだとも言われる歴史ある寺院だ。
国道沿いにひっそりと佇むその寺院は、一歩足を踏み入れるとそこだけ空気が浄化されたような、隅々まで手入れが行き届いた美しい空間だ。
「時間ができた時は、よくお寺や山に出かけます。詳しいわけではないんですけど、自分にとっての一種のパワースポットみたいな。背筋が伸びて、リフレッシュします。」
お参りをして境内の景観を楽しむ。去り際に「せっかくだから」と引いたおみくじは「大吉」。
「いいことありそうですね!」
そう笑って寺院を後にした。
カフェで思い出話
次に足を運んだのは、寺院からもほどない場所にあるカフェ「リトルビーンワークス」。コーヒーが大好きだと言う大輝のお気に入りのカフェで、丁寧に淹れたドリップコーヒーとこだわりのフードメニューが自慢の店だ。実はこのカフェのオーナー、現役Bリーガーの丹野合気選手(現ライジングゼファー福岡)のお父さん。元々大輝とは地元で家が隣同士という間柄で、正真正銘家族ぐるみの付き合いが続いている。
「実家に帰ると普通にアイキが家にいるからね笑。だから同じチームだった時は練習でも一緒、帰る場所も一緒、不思議な感じだった笑」
大輝が丹野合気選手との関係をそう説明する。するとオーナーが笑顔で地元時代を振り返る。
「うちのアイキもその兄弟達も、隣の家の大輝の姿を見てバスケットボールを始めたんだよね。」
オーナーに、大輝との思い出を語ってもらった。
「私もミニバスのチームの手伝いをするようになって。子供たちが卒団した後も手伝いを続けて、結局15年ぐらいやったんじゃないかな?大輝は東京に出てからもたまにチームに顔出してくれてね。"トライアウト受かったよ!"て来てくれた時は嬉しかったなぁ!あの日のことは忘れられないね。」
そう言ってオーナーは目を細める。
大輝にとっても心からリラックスできる場所なのだろう。思い出話に花が咲き、甘いコーヒーの香りと共にゆっくりと時が流れていった。
尽きない
スニーカー愛
渋谷まで足を伸ばす。大好きなスニーカーをチェックするためだと言う。
「基本はネットで買うことが多いけど、やっぱり実物を見るのが楽しいですよね。」
そう言って向かったのは「GALLERY・2 渋谷店」。各種スポーツの専門店で、渋谷店はバスケ専門のフロアを持つ。圧巻はスニーカーコーナー。本物のゴールが飾られたその壁面には、大画面モニターが設置され、NBAの映像が映し出される。バスケ好きなら誰もが嫌でもテンションが上がってしまう、そんな空間だ。
「PG4のこのカラー初めて見た!PGは好きで試合でも履いています。あ、レブロン新モデルですね!」
真剣な表情でスニーカー選びに夢中になる大輝。その様子からもスニーカー愛が伝わってくる。コレと言う一足を持って一枚撮りましょう、と言う我々の呼びかけに選んだ一足は「Air Jordan 1」。
「やっぱこれしかないでしょう!マストアイテム、何足か持ってます。よかったらコレクション見せましょうか?」
大好きな一足を手に少年の様な笑顔を見せる大輝。スニーカートークは尽きず、彼のコレクションを見せてもらうために自宅へ向かうことになった。
自宅のコレクション
誘われるままに自宅へ。この気さくなキャラクターもファンに愛される一因なのだろう。
案内された自宅は広いリビングに大きなソファーセットが印象的なインテリアだ。その一角には、ディスプレイこそされていないが、相当数のスニーカーの箱が山積みにされている。せっかくだから箱から出して並べてみることに。
「やっぱいいっすね、スニーカー!我ながらかっこいいなぁ!」
スニーカーを並べながら興奮を隠しきれない大輝。こうして床一面に並べられたスニーカーは、確かに圧巻だ。サイズが大きいこともあり、迫力がすごい。
「試合で使うのはもちろんですけど、レアもののコレクションも楽しいですよね。因みにこのJordan6は結構な値段しましたよ。8万ぐらい?もっとか!こっちのAir Moneyもかっこいいでしょ!」
結局、寺院以外ではバスケの話に終始した1日、多くのプレーヤー同様、大輝も生活の全てがバスケなのだろう。
「今の環境にはすごく感謝しているので、チームに貢献できる様、与えられたプレータイムを全力でプレーするだけです。」
そう決意を語る大輝。今後のさらなる活躍を約束して、取材陣は大輝の笑顔に見送られて彼の自宅を後にした。
Selected by DU(DAIKI UEMATSU)